スキップしてメイン コンテンツに移動

気になる情報局

ラベル(料理)が付いた投稿を表示しています すべて表示

紅白かまぼこが縁起物とされる理由

イメージ

紅白かまぼこは初日の出に似た形状が正月に相応しく、紅白の色が目出度さと神聖さのある縁起物の食材です。 紅白かまぼこの縁起良さ 紅白かまぼこ by hana+choco 紅白かまぼこが縁起物とされる理由には以下のようなものがあります。 正月に相応しい 日本では古来より初日の出を拝むことは年神様を迎え、豊作や幸せを祈る大切な行事とされてきました。かまぼこはその断面が初日の出のように丸みを帯びた半円形のため、お正月のおせち料理に欠かせない縁起物として広く親しまれています。 目出度さや神聖さがある 日本では古くから紅白はめでたい色として親しまれてきました。紅色は目出度さや魔除け、白は神聖さや清浄を意味します。そのため、紅白かまぼこは縁起物として扱われるようになりました。 紅白かまぼこの種類 紅白かまぼこの縁起物とされる主な種類は以下のようなものです。 蒸しかまぼこ スケトウダラやグチなどの白身魚のすり身に砂糖や卵白や…

叩き牛蒡が縁起物とされる理由

イメージ

叩き牛蒡は豊作と無病息災や開運や家と家業の安定を願って食べられる縁起物の食材です。 叩き牛蒡の縁起良さ たたきごぼう by cho_mo 叩き牛蒡が縁起物とされる理由には以下のようなものがあります。 豊作と無病息災を願う 叩き牛蒡の色や形が豊作の象徴である黒い瑞鳥に似ていることから豊作と無病息災の願いを込めて食べられてきたと言われています。 瑞鳥は古代中国の伝説に登場する鳥で、瑞兆(めでたい印)を表すとされる霊獣の一つで、幸福を呼びます。 黒い色は古くから邪気を払うとされており、長寿と健康の無病息災の願いも込められています。 開運を願う 叩き牛蒡は牛蒡を叩いて開くように作ることから運を開くと連想されてめでたい縁起物となりました。 家や家業の安定を願う 牛蒡は地中深くまで根を張る野菜なので、家と家業がその地に根付いて安定するという願いを込めて食べられます。 叩き牛蒡の種類 叩き牛蒡の縁起物とされる主な種類は以下のよ…

田作りが縁起物とされる理由

イメージ

田作りはごまめとも呼ばれますが、何れも五穀豊穣を願って食べられる縁起物の食材です。 田作りの縁起良さ おせち料理の定番・田作り(ごまめ) by sugisaku 田作りが縁起物とされる理由には以下のようなものがあります。 五穀豊穣を願う 田作りの原料となるカタクチイワシはかつて稲田の肥料として使われて豊作を齎したものでした。そのため、田作りは五穀豊穣を願う縁起物とされています。 田作りという名前はカタクチイワシが肥料として田を作ることに由来しています。 また、田作りはごまめとも呼ばれ、漢字で五万米と書きますが、これはカタクチイワシによる豊作を五万米に及ぶものとした表現です。 田作りの種類 田作りの縁起物とされる主な種類は以下のようなものです。 素干し 素干しの田作りはカタクチイワシの幼魚を天日干しして作ります。原料のカタクチイワシは日本近海に生息する小魚で、使われる幼魚の体長は約3cmほどです。素干しの田作り…

海老が縁起物とされる理由

イメージ

海老は健康や長寿や出世や飛躍といった願いを込め、そして目出度さを祝って食べられる縁起物の食材です。 海老の縁起良さ 海老の天ぷら by 結城永人 海老が縁起物とされる理由には以下のようなものがあります。 長寿を願う 海老は長いひげを持つことや腰が曲がった姿をしていることが老人に見立てられ、長寿を願う気持ちが込められます。 出世を願う 海老は脱皮を繰り返して成長する生き物であるため、新しいものへの生まれ変わりを象徴し、出世を願う気持ちが込められます。 目出度さを祝う 海老の目が飛び出していることが目出度い、また、茹でると紅白のはっきりとした目出度い色になることから祝賀に相応しいものです。 海老は長寿や出世の願いを込め、そして目出度さを祝うという意味で縁起物として扱われます。 海老の種類 海老の縁起物とされる主な種類は以下のとおりです。 伊勢海老 伊勢海老は体長20~40cmで、日本を代表する高級海老です。その長いヒゲ…

数の子が縁起物とされる理由

イメージ

数の子は健康や長寿や出世や飛躍といった願いを込め、そして目出度さを祝って食べられる縁起物の食材です。 数の子の縁起良さ 数の子 by six-cube 数の子が縁起物とされる理由には以下のようなものがあります。 子孫繁栄を願う 数の子はニシンの卵で、ニシンは3万から10万という多くの卵を産むこと、つまり多産の魚ということからその卵の数の子は子宝に恵まれることを意味し、子孫繁栄を願うことのできる縁起物とされます。 両親健在を願う 数の子はニシンの卵で、ニシンはその音の「にしん」に二親の漢字が当てられます。このことから両親健在を願うことのできる縁起物とされます。 数の子の種類 数の子の縁起物とされる主な種類は以下のとおりです。 塩数の子 塩数の子はニシンの卵を塩漬けしたものです。最も一般的な数の子の種類で、おせち料理や寿司によく使われます。 塩数の子は太平洋産の数の子が適しているとされます。日本、カナダ、アメリカ、…

黒豆が縁起物とされる理由

イメージ

黒豆は健康や長寿と真面目さを願って食べられる縁起物の食材です。 黒豆の縁起良さ 黒豆 by 結城永人 黒豆が縁起物とされる理由には以下のようなものがあります。 健康や長寿を願う 黒い色は古くから日本では邪気を払う色と考えられてきました。そのため、黒豆はお正月などの節目に食べることで、邪気を払い、健康と長寿を呼び込むとされています。 真面目や勤勉を願う 黒豆はその音の「まめ」から「まめに暮らせるように」や「まめまめしく働く」という縁起を担ぎます。そのため、古くからまめやまめまめしさの象徴とされ、真面目や勤勉を願えるものとして珍重されてきました。 黒豆の種類 黒豆の縁起物とされる主な種類は以下のようなものです。 丹波黒 丹波黒(たんばぐろ)は兵庫県丹波地方を中心に西日本各地で栽培される黒豆です。表面に白い粉が付き、粒が非常に大きく、煮崩れしにくいのが特徴です。柔らかな食感と独特の甘みがあり、煮豆によく使われます。 …

雑煮の具材と組み合わせ

イメージ

雑煮の具材は野菜、鶏肉、かまぼこ、豆腐などが良く使われます。その他、地域や家庭によってさまざまな具材が使われます。 人気の具材 雑煮 by 結城永人 年越しそばの具材には一般的に以下のようなものがあります。 大根 大根は白い彩りを添え、シャキシャキとした食感と甘みや旨味が全体の味を引き立ててくれます。また、ビタミンCやカリウムなどの栄養素が含まれ、消化を助ける食材でもあります。 平切りで角を減らして使い、円満の縁起を担ぎます。関西では細長い大根の祝大根が良く使われます。角が立たずに丸く収まるという謂れのある縁起物で、皮を向かずに輪切りにして家庭円満を願います。 人参 人参は赤い彩りを添え、甘みや旨味が強く、雑煮の味を豊かにしてくれます。また、βカロテンやカリウムなどの栄養素が含まれています。 赤い色に目出度さや魔除けといった縁起の良さがあり、正月向きですが、関西ではより赤みの強い金時人参が使われることがあ…

おせち料理の中身の種類毎の意味

イメージ

おせち料理は新年の始まりを祝うための料理です。地域によって構成や食材に違いがありますが、大きく分けると祝い肴と焼き物と酢の物と煮物の4つから構成されます。 祝い肴 おせち料理 by 結城永人 祝い肴は子孫繁栄や不老長寿や五穀豊穣を願ったおせち料理に欠かせない基本料理です。 おせち料理はお屠蘇(正月の祝い酒)と共に出されるのが通例です。お屠蘇に対して求められる酒の肴が祝い肴となります。 黒豆と数の子と田作り/ごまめ(関東)か叩き牛蒡(関西)が祝い肴三種(三つ肴)と呼ばれる代表的なもの、その他は口取りと呼ばれる一般的なものです。 重詰め 祝い肴は三段重か四段重ならば壱の重(一段目)、五段重ならば壱の重(一段目)に祝い肴三種と弐の重(二段目)に口取りを入れることが多いです。 種類 黒豆 黒豆は黒が中国の道教において邪除けを意味します。黒く日焼けするほど達者に、また、豆の「まめ」がまめに通じてよく働けることを意味し…

雑煮の歴史的な成り立ち

イメージ

雑煮 by 結城永人 雑煮は日本を代表する正月料理です。室町時代にはすでに存在していたとされており、江戸時代には庶民にも広く普及しました。 室町時代 室町時代の文献には煮雑(にまぜ)や烹雑(ほうぞう)という言葉が登場し、これは年神様へのお供え物として様々な具材を煮込んだ料理を指しました。新年行事の最も重要な位置を占める料理として正月三箇日の祝膳に用いられていました。 雑炊と異なる点として餅を入れることが雑煮の大きな特徴ですが、これは烹雑の意味でもある保臓(臓腑の保養)のためであり、新年の無病息災の願いを込めたようです。 雑煮という言葉が現れたのも室町時代が最初と考えられており、宮中の祭祀に携わった鈴鹿家の社務を記した 鈴鹿家記 の1364年の正月の項目に見付かっています。 室町時代に雑煮が現れた理由として調理器具の発達や鉄鍋が普及した結果として煮物などの料理のバリエーションが広がったことが考えられます。 …

年越しそばの具材と組み合わせ

イメージ

年越しそばの具材はかまぼこ、ねぎ、天かす、卵などが良く使われます。その他、地域や家庭によってさまざまな具材が使われます。 人気の具材 年越しそば by 結城永人 年越しそばの具材には一般的に以下のようなものがあります。 かまぼこ かまぼこは白身魚のすり身で作られる練り物です。縁起物として紅白かまぼこがあり、紅が目出度さや魔除け、白が神聖さや清浄を意味して年越しそばにも良く使われます。 かまぼこはその他にもさまざまな種類があり、ちくわ、さつま揚げ、厚焼きかまぼこなどが代表的なものです。 ねぎ ねぎは長く伸びることから長寿を願う意味があります。また、ねぎを切る音は「切る」に通じ、災いを断ち切るという意味があります。 ねぎは生のまま、刻んで入れるのが一般的ですが、天ぷらやきんぴらなどの料理にして入れることもあります。 海老天 海老天は縁起物として用いられる代表的な具材です。エビは長いひげと曲がった腰の長寿や飛び出し…

年越しそばの歴史的な成り立ち

イメージ

年越しそば by 結城永人 年越しそばとは大晦日に食べるそばのことで、日本を代表する伝統的な食文化の一つです。その歴史に様々な説がありますが、最も古いものは鎌倉時代まで遡ります。 鎌倉時代 年越しそばの鎌倉時代の起源は福岡県福岡市博多区博多駅前の承天寺に由来する世直し(福そば/運そば)の伝説にあります。 承天寺の世直しそば 当時、謝国明という南宋の商人が承天寺で、大晦日に貧しい人が新年を無事に迎えられないことを嘆き、粥の餅(餅のような蕎麦がき)を振る舞うと食べた人は翌年から福に恵まれたことから地元の博多では年越し蕎麦を福そばや運そばと呼び、後に年越しそばの起源となりました。 承天寺は円爾(弁円/聖一国師)が開きましたが、彼の南宋への渡航を助けたのが謝国明だったため、双方に深い繋がりがありました。円爾は水磨という水車による製粉技術を持ち帰り、承天寺には饂飩蕎麦発祥之地(うどんそば発祥の地)の碑も建…

おせち料理の歴史的な成り立ち

イメージ

おせち料理 by 結城永人 日本の伝統的な料理であるおせち料理の歴史は古代までさかのぼります。 弥生時代 弥生時代には季節の変わり目である節(せち)に神様に収穫した作物をお供えする節供(せちく)と呼ばれる風習がありました。これは中国から稲作が伝来し、日本が農耕社会へ移り変わることに伴って現れました。節供がおせち料理の起源になったと考えられています。 弥生時代の節供の内容の明確な記録はありませんが、豊穣の願いを込めて米や野菜や魚や貝といった収穫物が単品で供えられていたようです。 奈良時代 奈良時代には中国から節会(せちえ)という風習が広まりました。節会とは一年の節日(せちにち)の祝いや重要な公事のある日に中級以上の諸臣を集めて天皇が出御しておこなった宴会です。おせち料理は節会のひとつである元日節会(がんじつのせちえ)に神様にお供えする料理として発展しました。 平安時代 平安時代には宮中で節会に由来する五節…

フグの毒の危険性について

イメージ

概要 フグ by 結城永人 フグは日本料理の代表的な食材のひとつであり、その高級感と独特の風味から多くの人に愛されています。しかしその一方で、フグは猛毒のテトロドトキシンを体内に含んでいるため、食べる際には十分な注意が必要です。 食べられるフグの種類 フグ科 クサフグ コモンフグ ヒガンフグ ショウサイフグ マフグ メフグ アカメフグ トラフグ カラス シマフグ ゴマフグ カナフグ シロサバフグ クロサバフグ ヨリトフグ サンサイフグ ハリセンボン科 イシガキフグ ハリセンボン ヒトヅラハリセンボン ネズミフグ ハコフグ科 ハコフグ ※全て筋肉は食用可能。 出典: 自然毒のリスクプロファイル:魚類:フグ毒 ) フグは種類によって食べられる部位が異なり、主に筋肉や皮や精巣です。ドクサバフグやナシフグといった食べられる部位のない種類もあります。 一般的に精巣(しらこ)を除く内臓や血液は毒性が高いため、食品衛生法で販売や提供が禁止されることが多く、肝臓にか…