スキップしてメイン コンテンツに移動

気になる情報局

ラベル(歴史)が付いた投稿を表示しています すべて表示

ドラムンベースの成り立ち

イメージ

ドラムンベースは、1990年代中頃にイギリスのロンドンで生まれた音楽のジャンルです。BPMは165〜185が一般的で、ドラムとベースが強調された高速なビートが特徴です。 サンプリングの登場 サンプリングの登場 by 結城永人 ドラムンベースの起源は、ヒップホップのサンプリングにあります。ヒップホップでは、古いR&Bやソウルやファンクやディスコなどの黒人音楽のレコードの気に入った部分を繰り返しながら音楽を作っていました。この切り取りをサンプリングと呼びます。 ブレイクビーツの流行 ブレイクビーツの流行 by 結城永人 1990年代初頭にブレイクビーツと呼ばれる、サンプリングされたドラムとベースのビートをベースにした音楽が流行し始めました。このブレイクビーツにレゲエの要素を加えたジャングルという音楽が誕生しました。 ジャングルの広がり ジャングルの広がり by 結城永人 ジャングルは、高速なビートに乗…

雑煮の歴史的な成り立ち

イメージ

雑煮 by 結城永人 雑煮は日本を代表する正月料理です。室町時代にはすでに存在していたとされており、江戸時代には庶民にも広く普及しました。 室町時代 室町時代の文献には煮雑(にまぜ)や烹雑(ほうぞう)という言葉が登場し、これは年神様へのお供え物として様々な具材を煮込んだ料理を指しました。新年行事の最も重要な位置を占める料理として正月三箇日の祝膳に用いられていました。 雑炊と異なる点として餅を入れることが雑煮の大きな特徴ですが、これは烹雑の意味でもある保臓(臓腑の保養)のためであり、新年の無病息災の願いを込めたようです。 雑煮という言葉が現れたのも室町時代が最初と考えられており、宮中の祭祀に携わった鈴鹿家の社務を記した 鈴鹿家記 の1364年の正月の項目に見付かっています。 室町時代に雑煮が現れた理由として調理器具の発達や鉄鍋が普及した結果として煮物などの料理のバリエーションが広がったことが考えられます。 …

年越しそばの歴史的な成り立ち

イメージ

年越しそば by 結城永人 年越しそばとは大晦日に食べるそばのことで、日本を代表する伝統的な食文化の一つです。その歴史に様々な説がありますが、最も古いものは鎌倉時代まで遡ります。 鎌倉時代 年越しそばの鎌倉時代の起源は福岡県福岡市博多区博多駅前の承天寺に由来する世直し(福そば/運そば)の伝説にあります。 承天寺の世直しそば 当時、謝国明という南宋の商人が承天寺で、大晦日に貧しい人が新年を無事に迎えられないことを嘆き、粥の餅(餅のような蕎麦がき)を振る舞うと食べた人は翌年から福に恵まれたことから地元の博多では年越し蕎麦を福そばや運そばと呼び、後に年越しそばの起源となりました。 承天寺は円爾(弁円/聖一国師)が開きましたが、彼の南宋への渡航を助けたのが謝国明だったため、双方に深い繋がりがありました。円爾は水磨という水車による製粉技術を持ち帰り、承天寺には饂飩蕎麦発祥之地(うどんそば発祥の地)の碑も建…

おせち料理の歴史的な成り立ち

イメージ

おせち料理 by 結城永人 日本の伝統的な料理であるおせち料理の歴史は古代までさかのぼります。 弥生時代 弥生時代には季節の変わり目である節(せち)に神様に収穫した作物をお供えする節供(せちく)と呼ばれる風習がありました。これは中国から稲作が伝来し、日本が農耕社会へ移り変わることに伴って現れました。節供がおせち料理の起源になったと考えられています。 弥生時代の節供の内容の明確な記録はありませんが、豊穣の願いを込めて米や野菜や魚や貝といった収穫物が単品で供えられていたようです。 奈良時代 奈良時代には中国から節会(せちえ)という風習が広まりました。節会とは一年の節日(せちにち)の祝いや重要な公事のある日に中級以上の諸臣を集めて天皇が出御しておこなった宴会です。おせち料理は節会のひとつである元日節会(がんじつのせちえ)に神様にお供えする料理として発展しました。 平安時代 平安時代には宮中で節会に由来する五節…