特定外来生物を指定する社会的な意義
人と自然に関わる必要性 人と自然の関わり合い by 結城永人 特定外来生物の指定は通常の外来生物(侵略的外来種)の中から、規制・防除の対象とするものを学者などの意見に基づき、主務大臣である環境大臣によって行われ、政令(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律施行令)に定められます。 特定外来生物は生存しているものに限られますが、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。 特定外来生物を指定する社会的な意義は人と自然に関わる必要性から理解することができます。 生態系の保全 特定外来生物は在来種との競合や捕食、病原体の媒介などにより、生態系を撹乱し、在来種の減少や絶滅を引き起こすおそれがあります。 在来種の減少や絶滅の恐れ 具体的に特定外来生物は在来種の生息地や餌場を奪い、在来種の個体数を減少させる可能性があります。また、在来種を捕食したり、病原体を媒介したりすることで、在来種を絶滅に…