黒豆は健康や長寿と真面目さを願って食べられる縁起物の食材です。
黒豆の縁起良さ

黒豆が縁起物とされる理由には以下のようなものがあります。
健康や長寿を願う
黒い色は古くから日本では邪気を払う色と考えられてきました。そのため、黒豆はお正月などの節目に食べることで、邪気を払い、健康と長寿を呼び込むとされています。
真面目や勤勉を願う
黒豆はその音の「まめ」から「まめに暮らせるように」や「まめまめしく働く」という縁起を担ぎます。そのため、古くからまめやまめまめしさの象徴とされ、真面目や勤勉を願えるものとして珍重されてきました。
黒豆の種類
黒豆の縁起物とされる主な種類は以下のようなものです。
丹波黒
丹波黒(たんばぐろ)は兵庫県丹波地方を中心に西日本各地で栽培される黒豆です。表面に白い粉が付き、粒が非常に大きく、煮崩れしにくいのが特徴です。柔らかな食感と独特の甘みがあり、煮豆によく使われます。
光黒
光黒(ひかりぐろ)は北海道で栽培される黒豆です。表面に光沢があり、粒が大きく、煮崩れしにくいのが特徴です。煮豆や豆腐や菓子の材料によく使われます。
雁喰
雁喰(がんくい)は岩手県や秋田県などの東北地方で栽培される黒豆です。黒平豆とも呼ばれます。扁平で中央に窪みがあり、煮崩れしにくいのが特徴です。甘味、旨味が非常に強く、煮豆によく使われます。
玉大黒
玉大黒(たまだいこく)は長野県を中心とした北陸地方や群馬県を中心とした関東地方で栽培される黒豆です。丹波黒と東山140号の交配種で、東山黒175号とも呼ばれます。表面に白い粉が付き、粒が非常に大きく、煮崩れしにくいのが特徴です。しっとりした食感と程よい甘みがあり、煮豆によく使われます。
黒豆の料理
縁起物の黒豆の料理は以下のようなものがあります。
煮豆
煮豆は黒豆を甘く煮た料理です。お正月や還暦祝いなどのお祝い事に欠かせない料理です。
その他
黒豆は大豆の一種なので、大豆の代わりとして豆腐やきな粉や納豆に使われることがあります。あるいは似たものとして小豆の代わりにぼたもち/おはぎやぜんざいに使われることもあります。
黒豆はおせち料理の定番のひとつです。黒豆を煮て甘めに味付けしたものはお正月の食卓に彩りを添えるだけでなく、その縁起の良さから家族の健康と繁栄を願う意味を込めて食べられています。
また、黒豆は還暦祝いの贈り物としても人気があります。還暦は人生の折り返し地点とされる節目であり、黒豆の縁起の良さから健康と長寿を願う意味を込めて贈られることが多いです。
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